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マテラッツィ語る
ちょっとに日にちが経っていますがIl Giornale7月21日版から、FIFAの決定が下された後、マテラッツィへ独占インタビューした記事を(ご希望の方がいらしたので)Upしておきます。

興味があるという方はどうぞ。
取材はFranco Ordine氏(以前コスタクルタへナイスなインタビューしたおじさん)

あ、これは、マテラッツィ・ジダン問題を別として読んでもなかなか面白いです。
マテラッツィ語る_b0091466_1828128.jpg






Q:
マテラッツィ、失礼します。チューリッヒの酷い話(FIFA裁定のこと)を聞かれましたか?

Materazzi:
聞きましたよ。で、何も答えないように、何も話さないように言われてます。苦難な、非常に苦難なことだが、沈黙を守ることにします。なぜそうするかというと、(しゃべることによる)リスクがわかっているからです。

Q:
というと、どういう?

Mate:
第三次世界大戦のきっかけになってしまうということ。ここで終わりにしましょう。

Q:
ワールドカップの、他のことを話すことはできますか?

Mate:
もちろんどうぞ。それに、なんだか変だがちょっと興味を持ってきたからね。

Q:
つまりどういう?

Mate:
ていうのは、ドイツではDuisburgのホテルに缶詰か、またはトレーニング、スタジアムでの試合だけ。だから友人たちや親戚、Tifosiが単純に視聴者として過ごしてきたことを俺は見ていないから。

Q:
ヴァカンスへ発つ前に、そのうちのどれかを取り戻すことは出来ませんでしたか?

Mate:
もちろん、Sky(イタリアのPay TV放送)の映像を全部見ましたよ。Caressaの実況で。俺の感想を白状していいですか?

Q:
もちろんです。

Mate:
まるでまだあそこに、DortmundやBerlinにいるかのように興奮しましたよ。重要なシーンや、それぞれの表情、いろんなジェストなど、見逃してしまうようなところを、数週間後に改めてゆっくり味わうことができますからね。

Q:
Caressa(実況キャスター)は貴方の憧れの存在になりましたね・・・

Mate:
ヴァカンスから戻ってナショナルチームが再開したら、ちょっとしたパーティをオーガナイズしたいですね:Duisburgの23人から、記念のメダルをプレゼントしたい。彼が伝えてくれた感動に対して。

Q:
そうこうしている間に、FIFAとジダンによって、貴方はイタリア文化のFenomeno(怪物とか超有名人の意)となりましたがご存知ですか?

Mate:
もちろん。いくつかの親しみを持ったアピールや(自分へ向けての)共感を示す表現には楽しませてもらいました。たとえば、Internetの映像とか、それから俺のためのサイトとか。これはとても嬉しい、こんな風になるとは思っていなかったから。

Q:
貴方の第二のサッカー人生、親愛なるマテラッツィさん・・・

Mate:
俺はいつもこうでしたよ。ただ、過去のいろんな自分の過ちで、その代償を払ってきた。でも俺は人として、父親として、カルチャトーレとしては違うんだ。あの怪物のガットゥーゾのように、底辺からのし上がってきた者として。俺の命は俺の家族、あの中にこそ、俺の本来の姿があり、他の人間であったことは決してない。

Q:
どの出来事が、貴方をより満足させてくれましたか?

Mate:
俺の子供たちの笑顔。Circo Massimoの夜、俺たちAzzurriは嫁や家族たちを、Circo Massimoが窓から見えるホテルに置いてきたんだ。次男のダヴィデはあんまりわかってないようだった。あの大騒ぎだからね、泣いてた。俺が襲われてるように感じたらしい。3番目はまだ小さい、あいつが大きくなったら、2006年6月にあいつの父親に起こったことを語ってやりたい。

Q:
ワールドカップのもう一つの印象深いシーンは、ピッチの真ん中で貴方が主審に抱きついたもの・・・

Mate:
いや俺はでも、チェコ戦で、俺のゴールのあとブッフォンが70メートルも走って俺に抱きついてくれたことのほうを覚えてますね。俺って照れ屋なんで。俺の中にはとんでもないエネルギーが溜まってた、日本でのワールドカップのときから巣くっていた怒り。クロアチア戦で俺がピッチに入ってからの不運な試合は、あれからずっと俺を追っていた。俺は4年間それに耐え、リッピからの信頼だけで力を保ってきた。

Q:
また、フランス戦でのゴールのあと、貴方が天に向かって指した指、貴方のご母堂へ捧げるあのジェストが感動を誘いました。

Mate:
あの瞬間、天からの祝福を感じましたよ。俺の出場停止が、ファイナルじゃなくて準々決勝のほうだったっていうことへね。人生って素晴らしいなと思いましたね、カルチョは魔術を起こしてくれる。他の何物も、この一つの国の大勢の人々を同時に広場に連れ出し、歓喜という贈り物をくれるものは無いなと。

Q:
しかし、マテラッツィという人間が、インテリズム(インテル派)の境界を越えて、国民のある種シンボルになってしまったというのは本当でしょうか?

Mate:
そうみたいですね、たぶんワールドカップ優勝の次に大きなイヴェントとなった。俺は今ここモルディヴでヴァカンスしてるんだけど、毎朝起きると、共に戦った仲間たち、イアクインタやジラルディーノ、トーニらからSMS(携帯ショートメッセージ)が入ってる。「Buongiorno, Campione」てね。俺たち自身でも、ドイツで培った友情をよく把握できてない。これは決して終わらないだろう。

Q:
ヴァカンスといえば、モルディヴでは貴方に何と言っていますか?

Mate:
すごいですよ、俺を王様のように扱ってくれる。大事にしてくれて、丁寧に写真やサインを求めてくる。外国人たちも何が起こったか情報を持っていて、俺に挨拶してくる。

Q:
終いに、マテラッツィ、今後はどうなさるんでしょう?インテルと契約されましたか?

Mate:
インフォメーションは俺の代理人Vigorelliにしてください。これで終わり、カット、ジダンを忘れて、俺の家族と楽しみたい。


記者:
第三次世界大戦が勃発すること無く。大きな魔術師はそういう男。あのワールドカップの出来事のため、9月6日パリで行われる対フランス戦に出場することは無い。

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インタビューをしたOrdine氏(ワールドカップではドイツ滞在でもあった)は、よくローカルTVやControcampoにも出演するおじさん。甲高い声が非常に聞き取りにくく、他の多くのジャーナリストたちと同じでよく騒ぐため、個人的にあんまり好きなタイプではなかったんだけど(笑)、こういう風に、新聞の記事内容や狙いが面白いので、最近ちょっと好きなのです(単純・笑)。
それに彼は、いつもインザーギを推しているのだ。ミラニスタでもないのに。


おまけに、前にも一枚Upしましたが、マテラッツィ主審に抱きつくの図もう一枚。
マテラッツィ語る_b0091466_1838422.jpg

by celeste13zefiro | 2006-07-27 19:01 | Mondiale2006
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