Sandro is back...
先に記事画像だけ貼ってあった、Forza Milan5月号ネスタ記事。
内容を訳してここにご紹介。


不運はすでに過去のこと


Sandro Nestaは戻ってきた。4ヶ月という故障によるストップのあとで。ベルリンで勝利した世界一のカップから、そのピッチを離れることを余儀なくされた。肩のトラブルによりシーズンのほとんどを逃す、が復帰すると同時に彼はそのエレガントさと実力のすべてを見せてくれた。
彼は苦しんだ。ピッチの外にいる時間は、彼にいろいろなことを振り返る機会を与えた。
「この仕事をやれている僕のような者は、それを幸運だと思わないわけにはいかない。なら、その仕事でやれるはずのことをできないのはとても苦しいものだ。」

同じ時に、Gabrielaは彼に大きな贈り物を。初めてパパになるというそれ。
「Sofiaの誕生は、僕の人生最大の喜びだった。」

今彼は、シーズン終了を彼の最高の状態で迎えようとしている。


Q:
Sandro is back...

Nesta;
待ち遠しかった、でも“Sandro e' tornato”という言い方のほうがいいな。アメリカ人やイギリス人に何か文句があるわけじゃなくって。それどころか・・・
でも、イタリアを離れていることは、僕にほんの少しノスタルジーを感じさせた。今ここ(祖国)にいることだし、僕の母国語で表現したほうがいい。
でもとにかく、長かったマイアミの滞在は、僕の傍にいてくれた人たちのおかげもあって、いい形で過ごせたと言わなければ。

Q:
22-4-31-3 この数字で君はLotto(賭け)をすることができそうだ。これは君が欠場した試合数、ストップの月数、復帰の日を表している。
どのくらい厳しかった?

N;
とっても。ほんとうにすごく厳しかった。チームの仲間たちに手を貸せないなんて、自分でも信じられなかった。チャンピョンズ・リーグやデルビーのようなとても大切で魅力的な試合をいくつも諦めなければならなかった。チームがピッチへ上がっていくのを眺め、自分自身はそれと同じことをできないというのは、胸をかきむしられるようなもので、怒りのあまり、傍にテーブルがあったらひっくり返してしまいたいくらいだ(イタリア語では『テーブルがあったらその足に噛み付いてしまうだろう』と言っている)。
Calcioでは、時に故障で試合を離れることもあり得る、それは僕も理解している。でもこのような状況は、僕も全く予想していなかった。そう、確かに(マイアミは)魅惑的なところだ。でもそんなものは、ピッチへ戻りたいという思いには全然代えられない。

Q:
君のマイアミ滞在が、随分皮肉に語られたりもした・・・

N;
それは言わせておくだけだ、僕が、あの場所で何をやったかを知ってるんだから。ただ、僕を支え、僕のため一生懸命やってくれた人たちのためにはとても残念だ。特に滞在最終期、その頃の僕には復帰の準備のためにかなりハードワークを必要としていたから。あの土地がヴァカンスで訪れるような場所・海だからと皮肉るのは簡単だ。でも今回の僕には、すでに話してきたけれど、実際過ごした環境は全然違うものだったんだ。
不運がこれを望んだということだ。だから僕は、正しいプログラム・タイミングで復帰を目指すしかなかった、二度と同じトラブルを繰り返さないために。ほんとに、僕のマイアミ滞在にはいろいろと噂が立った。でも結果が陽の目を見た今、その選択は正しかったと言える。

Q:
とても苦しんだ。でもそれと同時に、運命は君にかけがえのないファンタスティックな時を過ごさせてくれた・・・

N;
パパになった。すごく幸せだよ。Gabrielaはこの果てしなく大きな喜びをプレゼントしてくれた、これは他には経験できないものだと思う。よくインタビュー記事なんかで「親になったばかりの人」の文を読んだり、チームメイトたちの「言葉にならない!」というのを聞かされてた。そう、今やっとその理由が、その意味がわかる。あの気持ちは自分だけがわかるもので、あのような感動を表現するのはとても難しいものだ。Sofiaの誕生は、僕の人生に起こった最大の喜びだ。

Q:
前回のインタビューでは、バルセロナとのチャンピョンズ・セミファイナルを頂点とした先シーズンの終わり頃をいろいろ語り合ったね。2006-2007、またしてもセミファイナル。5年間に4度目、そして君は常にそこにいる。

N;
この輝かしい目標到達は、このクラブがいかにきめ細かいプロジェクトの基にオーガナイズされているかということを示すものだ。注意深くそしてパッションをもって仕事に向かわなければ、このような結果は出せるものではない。僭越ながら言わせてもらいたいが、ミランは世界で最も機能しているクラブだと思う、これは僕だけが発見したことでもない。もちろん、僕たちもピッチに向かうときは僕たちのパッションを注ぐ。この数年間チームは多くの強豪を倒し、イタリアや世界に僕たちの美しいCalcioを魅せることができた。もし誰かミランに対して顔をしかめる者がいたとして、彼らにはクラブのここ5年間の歩みを見ていただきたい。イタリア内で起こった諸々のことも議論になった。しかしミランがこれまでやってきたことは誰の目にも明らかだ。

Q:
ミランのメルカートについても多くが語られた。あまり喜ばしい形ではなく。でも去年の夏移籍してきた者たちは、いい仕事をしている・・・

N;
そうだ。Favalli、Gourcuff、Ricardo Oliveira、そしてBoneraの獲得にはかなり疑惑が持たれていた、でも彼らはそれぞれにかなりチームの役に立っている。
ファヴァッリは、2つの故障が重なりコンスタントなプレイができなかったことで特に難しいシーズンを過ごした。復帰するとヤンクロフスキに息継ぎをする時間を与えてくれたし、それにゴールゾーンでも非常に重要な存在だということを見せた。グルクフは、長い目で見てここ数年のミランの最もポジティヴな獲得の一人だと思う。未来は彼のものだ、チームの重要な軸になれる。彼は品格、テクニック、決断力を持っている。ボネーラは、しばらくチームに馴染む期間を置いたあと、その品格、安定感、信頼性を見せてくれた。僕は全部の試合を観たけれど、彼が受けたあらゆる賞賛は当然のことだと思う。リカルド・オリヴェイラは、理不尽な批判の的になった。多くの人間が、彼のプライベートでの出来事を忘れている(姉の誘拐事件、その後解放・・・)。
カルチャトーレは人間だ。厳しい時が無いわけがない:彼の場合は本当に悲劇で、幸いなことに良い結果に終わった。彼のクオリティはすぐには現れなかった、でもそれ(クオリティ)はある、来年は全く違ったシーズンを見せるだろうと僕は確信している。

Q:
1月には、リストにロナウドとオッドが加わった・・・

N;
2人とも、チームを好転させてくれた。Ronieはそのやる気と努力で、特にそのゴールで。現在までに示しているアヴェレージは驚くべきものだ。それに3つのゴールが審判ミスによって取り消されてることまで頭に入れたら・・・ 
彼はゴールに対する信じられないほどの勘を持っている。そのゴールセンスは非常に重要だ。試合中もしかしたら数分ほど目に入らなかったりする、でも気がついたらPKエリアに躍り出ているんだ。いったいどこから時速200kmで飛んできたんだか・・・
Oddoは右のプレッシングに実に決定的だ。マッシモ(オッド)の到着のおかげでカフーは息を抜くことができ、彼らが交代で仕事することがとても重要だった。カンピオナートとチャンピョンズでどっさり試合がある、一人ですべての試合に最高のレベルを出し続けることは無理だ。

Q:
最後に僕たちが語り合ったとき、君はCalcio全体への希望を、そして特にワールドカップへの気持ちを話してくれた。1年経った今、何を言いたい?

N;
1つ目の話題については何も。なぜならすでにあまりにも語られ過ぎているから。
2つ目のは、「僕たちはやり遂げた」と言えることが嬉しい。あの強い興奮のことを話したね、僕はベルリンであの夜味わった気持ちを、いつまた経験できるかわからない。あのときも、僕にとっては最高に幸運なものではなかったけれど(彼のワールドカップは対チェコ戦での故障によりグループリーグで終了している)、でも僕たち全員が、欲しかった到達点にたどり着いたんだ。

Q:
そして今年のカンピオナート:異例で、困難で、そして特殊な・・・

N;
最初から妙だった。ユーヴェが不在、僕たちと同じくラツィオ、フィオレンティーナもペナルティでの出発。スクデット戦線は他のシーズンと同じではなかった。もちろんインテルにスクデットの価値が無いとは言わない、でも異例なシーズンだったんだ。彼らは状況を最大限に活かした。
僕たちのシーズンスタートについて言うと、疲労が大きく影響していた。チーム内の何人もがワールドカップの後へとへとになっていたんだ。夏に休養することもできなかった。これが、多くの故障が重なった理由のひとつでもあると思う。
僕たちはここまでやってこれると、目標のひとつである4位獲得へ到達すると自分たちを信じた。
今僕たちにあるのは、再出発への欲求。皆が同じスタートラインで、それぞれの実力と価値を持って。

Zefiro Home
[PR]
by celeste13zefiro | 2007-05-21 12:37 | NESTA
<< いざアテネへ Billy Day >>