両チームがトレーニング中、私の席の下にいるのはフィオレンティーナ。 そう、今回はAnello Verdeに初めて。一度ここに座ってみたいな~と思ってた。これで、赤・オレンジ・青・緑San Siroの四方を網羅した(なんの自慢にもならない!)。 てことで、さて、観戦・・・ていうか“San Siro行きました” な話。 ちょっと迷ってたんだけど、開幕戦ってのを見てみたいというのと、フィオレンティーナも見てみたかったのと、前日のスタメン予想で(インザーギ以外)ベストメンバーでいくらしいとわかったので、その日に観戦を決める。 Milan Pointでチケット購入。 「一番安い席でいいです」「それはTerzo Anello(11Euro)」 ん~・・・あんまり奥だと見えなさ過ぎるかも(私はあんまり視力よくない) 「やっぱりSecondo Anelloでいきます」「じゃ、Anello Verde」 「ん? えっと、あそこってOspite(対戦相手)の席じゃないんですか?」 「違う。Ospiteは一番奥(Terzo Anello)」 そっか~・・・てことは、Viola Tifosiの下ってことだ。ひぃ~楽しみ(笑) 知ってる人は知ってるけど、Violaは、応援幕StriscioniのセンスではSerieダントツのおもしろさ、それも期待していたのであ~る。 夕方早めにSan Siroへ。今回はIngresso 2。前々回はチケットの記載と入り口のナンバーが違っている(&係員への通知が無くて)トラブル、その次は折りたたみ傘が引っかかり・・・ 今日は何も起こらないでほしいなぁ・・・ チケットをチェックされ、電動扉の前に。チケットを差し込むと扉が言う。 「このチケットは通用しません」 ヽ(゜ロ゜;)ノ あおぉ~! ダフ屋から買った紛いもんじゃないんだよこれはっっ 実はそんな現象がこの入り口では大勢起こっていて、幸いSteward(係員)たちは敏速だったので、彼ら所有のカードを使って扉を開け、私たちはなんとか入れてもらえた。 ・・・San Siro入場システムが順風満帆となるのはまだまだ先だなぁ。 いつものように長い階段を上がり(やっと上り口を間違わなくなってきた・笑)、自分の席へ着く。まだガラガラだけど、開始まで1時間くらいある。 しばらくしたら3人のおじさんがやってきて私の席のほうに・・・「俺らの席はどれだ?」「ここ・・・だよな?」と、私をちらりと見る。一瞬自分が間違ったのかと思って慌てて立ち上がった私はチケットと席の番号を確かめる。 ・・・あってるじゃん! 「これは私の席ですけど?」 おじさん「それならそうなんでしょう」 ?? あおぉ~! なんだその言い方は? 私を疑う前に自分のチケット見ろ~! (ったく、おっさんの初心者って嫌だわと心で呟く) しばらくして、まわりがどんどん埋まっていく。 すると、座り始める客たちと、私の隣のおっさんたちが「おー、元気だったかー??」「久しぶり~」と声を掛け合っているではないか! な、なんと、この辺一帯ほぼAbbonamento(シーズン登録)でしかもずーっと通っているむちゃむちゃTifosi Milanistiの集まりだった。「初心者がっ」と思ったら、横のおっさんたち常連じゃないか。 いちげんさんは、私のほうだった・・・ そう、このAnello Verdeって、私は知らなかったけどAbbonamentoのゾーンだった。熱かったっていうか・・・こうなんていうか試合なんか全然見慣れてるていう雰囲気がどわ~っと。試合開始の笛を待ち緊張してるの私の周りで、ゆったり挨拶交し合ったり、開始してからわらわらのんびり入ってきたり(平日なので仕事帰りと思われ)。私の前に座ってたにいちゃんたちはアテネへ応援に行ったと、その横のおっさんたちはモンテカルロへ行ったと、そんな話で盛り上がっている。(彼らはそして、モスクワには2週間前からバイクで行くつもりだと断言してた) 試合の流れを無視してるわけではなく、動きはきっちり追っている。遠すぎてわからんでぼぉ~としてるのは私だけ。彼らは「セードルフ、なにもたもたしてんじゃ、さっさとシュートせぇ」とか「あっち、あっちに(オッドが)フリーだろ!まわせ!」とか。 それを実況のように聞きながら試合を理解する私初心者(笑)。 ジラルディーノへの声は大変だった。 信じられんミスを繰り返す彼に「笑わせるんじゃねぇ~(怒)」と叫ぶ叫ぶ。 試合は、全体的にウォームアップのときからな~んとなくどよんとした空気は感じられたけど、やっぱり疲れている(SuperCoppaの金曜から3日もおいてないし)らしく、選手全員が、ちょっとずついつもの精密度に欠けるというパスミスが続く。 なにせ遠いですから(笑)、ミランにPK出たのも周りの叫びでわかるという・・・ 何が起こったか全然把握できていない自分。 つか、私の前の熱いおばちゃんがやたらと立ち上がり、貴重な瞬間がその頭と背中にかぶされて見えなかったり。 ま、どちらにしてもカカ’がPKを決め、皆で万歳! でもミランの攻撃は、なんだか集中力が出たり消えたり、怖いシーンもいっぱい。 ついに、同点にされてしまう。 周りのTifosi。 「誰だ? 誰が決めたんか?」 「ムートゥだ!」 はぁ・・・(と溜息が漏れる) ていうか、同点はがっかりだけど、敵の(もちろん味方も)攻撃がどんどん前進してゴールに近づいていったり、サイドからクロスが入る直前の、観客席の緊迫感、実はとっても好きだ。皆が同じ方向を追いちょっと体が固まり、息をのんでいたり「あぶねぇ、あぶねえ」と叫んでいたり・・・それを聞いて「あ、あぶないんだな」と学習する私(笑)。 ・・・つか、むぅ~~とぅーに決められるんじゃねぇ~!ヽ(`△´)/ くそー、ムートゥかぁ・・・ 私がSan Siro観戦デビューした2年前、そのTrofeo Berlusconiで、ネスタを削りやがって乱闘寸前にまでなった記憶が抜けないのだ。ネスタに悪いことするやつは一生許さんのだ(爆)。 (ところであの日のシーン、削られるネスタを守ろうと体を張ってたのがディダとかスタムとか・・・ネスタが思いっきり華奢な姫に見えた・笑) 後半25分頃(?) 周りが、スタジアム中が急に「OOOOOOOOOOOOO~~~~~~!!!!!!」と言いだす。 そう、彼だ。彼が入ってくるのだ! ジラルディーノに交代して9番が入ってくる。歓声が全然違う。仕方ない。 攻撃(と敵のディフェンス)にピリピリ感が増した。 「なんかやらかしそう!」なヤツが入ってきたから。 ・・・でもゴールひとつ大空振り。客席溜息(笑)。 誰もでも、ピッポを責めない。他でいっぱいミランを救ってきたから。 (TVのサッカー番組でもその話題になっていた。ジラルディーノへのミランのTifosiのブーイングは悲しいけれど、たとえ大失敗してもトレゼゲやピッポはブーイングはされないものだということで) ミランはカフーやエメルソンが途中から入ったけれど、彼らでも試合の流れを全然変えられず(むしろ彼らはSuperCoppaの疲れは無いはずなのにもたついたり失敗が多かったり)。 結局1-1で終了。 この“慣れてる”Tifosiの皆さん(私の周り)は、90分になったあたりで試合終了を待たずどんどん帰り始めた。 (そういえば、「今年のミランはカンピオナートを目指してない。チャンピョンズもあんまし。一番はクラブ世界カップが狙いで、それが勝てばおっけーってことでいくはずだ。」と決め付けていた) 勝利の後の「み~らん、み~らん、お~お~おお~♪」を聴けずに私もスタジアムを出ることにする。 あ、そういえば、試合中Violaの席から「み~らん♪~」聞こえるからびっくりしたら、彼らは「み~らん、め~るだ! お~お~♪」と歌ってるのだった(笑) めるだ=糞ったれ 悔しかったことひとつ。 Anello Verdeのその席は、ViolaのTifosiの真下なわけで・・・ということは、彼らの応援の具合や応援幕は、実は全然見えなかった。残念(笑)。 でも、敵応援団が近いだけに、こっちの席のTifosiもしょっちゅう口笛吹いたり暴言の応酬したりしてた。 あと、ボボが交代で入ってきたときちょっとブーイングしてたな。 ところで、遠いもんだから(しつこい)っていうのもあるけど、フィオレンティーナの選手が私は全然わからないってことに気づいた。 フレイくらいはわかるけど(唯一ユニが違ってゴール前にいるし)、パッツィーニも見たかったけど、目の下でウォームアップしてても全然見分けがつかず、金髪のロングが「ドナデル?」という程度・・・交代のボボだって、他の選手と体格がそう違わない(笑)。 一人だけ・・・おかげさまできっちりわかったのは・・・赤ジャケットの人。 ひゃぁ~、あれは彼のセンスですか? 似合わなくはないけど(笑) 先に貼った↓の画像だけど、ちょうどSuperCoppaお披露目のために特別に用意されて横に置かれてたテーブルと一緒に写って、まるでマジシャンみたいです! スタジアムを出て目の前の停留所からTramに乗る。 横に座ってたおじちゃんとおばちゃんたち、ずーっとジラルディーノをぼろ糞であった。「移籍金返してもらって出てってもらっとけばよかった。だいたい、本人出て行きたいって言ってたんだし!」「アンリ買っとけば・・・」「オリヴェイラでも残しとけばなんぼかマシ」「フォッジャも残しとけばよかったのに売っちゃうし」 ジラルディーノのミラン生活は厳しい。 ↑のおばちゃんたちも、シーズンのスケジュール(カンピオナート&チャンピョンズ)を手に予定を検討していた。常連さんである。 というわけで、Campionato2007-2008のSan Siro初戦は引き分け。 フィオレンティーナにこそ、勝っておかないと後がキツくなったとき取り戻しにくいと思うんだけど、ガッリアーニの「2ポイント取れなかったということより我々はSuperCoppa獲得のほうを選ぶ。だからこれもあり得る結果。」というセリフも、それは結果を彼がどう受け取るかという意味で理解できるけど、チームが最初から「勝つ!」というエネルギーが薄い試合したのは不安かも。アンチェロッティは「これ以上は無理だった」て言ってるけど、あんなに疲れてるSuperCoppaメンバーのほうが、控えの選手たちよりはよかったのか? まぁ、この間のアテネ、3日前のモンテカルロと、応援してる私たちを歓喜させてくれた余韻はやっぱり大きく、あんまり痛手を感じないでいるけど。 ・・・優勝の重みってすごい(笑)。 Zefiro Home 流れが前後しまくっているけど、この試合はそう、San Siro初戦であり、直前にSuperCoppa獲得したばかりだったので、Coppaのお披露目が試合前に行われた。 ピッチの真ん中に赤いテーブルっていうシチュエーションを見ることできたのも、ある意味貴重かも(笑) あ、↑の茶色い頭は、例のやたらと立ち上がって応援するおばちゃんっ ネスタのプレイ。 (だから遠かったので)何も詳しくは言えないけれど、カラーゼと共にかなりゴール前を守り、何度も敵とのバトルに打ち勝ち、危険なボールをクリアしていたと・・・思う。 そんなとき、周りの常連さんたち(笑)が、「VAI, SANDRO, VAI, DAI DAI DAI!!!」(行けー、サンドロ行け~! やれ~がんばれ~!)ときっちり、ディフェンスの彼へも声援を送ってくれていたのは、やっぱり嬉しいです。 いじょ。よれよれ観戦りぽーと。 あ、そうそう。あの「選手が倒れたらプレイを中断してボールを外へ放る」ていう習慣、あれなんとかきっちり規則を決めてくれないかね。「すべては主審が判断する」とか。 選手が倒れてたためにカカ’がボールを外に蹴ったり、または試合を続行したためにリヴェラーニが怒り出して乱闘になりかけたり・・・非常に醜い。こういうところも、私がサッカーを100%好きにはなりにくい理由のひとつ。 その乱闘寸前のきっかけになったプレイ、ミランがプレイを続行したんだけど(その前にフィオレンティーナのほうが試合を止めなかったからでもあるんだけど)こっちのTifosiは「止めるなよー、行け、そのまま走れ~!」とすごかった。 こんな「うげぇ~」な表情してても、やっぱりかっこいい、13番(笑) 無論、オリジナルでは写ってるゴール決めやがったヤツは切ってある(笑)
by celeste13zefiro
| 2007-09-05 18:06
| MILAN
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