人気ブログランキング | 話題のタグを見る
IL CAPITANO
先日、ヴェネツィア映画祭で紹介されるらしいという、ファッケッティのドキュメンタリーのことをちょっと書いた。それ、RAIで放映してくれました。
映画の名は「IL CAPITANO」
IL CAPITANO_b0091466_18585990.jpg



いいです。


なんとなく個人的な思い入れが強くなってしまっているので、感動の勢いで舞い上がった記事になってしまうのはマズいかと思って一晩おきました(厳密には二晩だけど)。

彼がミラノ郊外の小さな町Treviglioで、教会が子供たちを集めてやっているサッカーチームに入ったとき(12歳・最初からディフェンソーレだったそう)から始まって、彼が素人チームでやっているときにいきなりインテルの監督Herreiraがやってきて引き抜かれ、あれよあれよとデビュー(1961年、ローマ・インテル)、そしてインテルの大黒柱、イタリアの星になっていったという・・・その映像と、彼を語る人々、当時教会チーム運営者、インテル時代チームメイト、ジャーナリスト、ナショナルチーム時代ドクター、モラッティ、現在のインテル選手たち、息子、娘、彼のファンであった著名人たち・・・
しみじみ、いい映像だと思う。

こういうの、日本のTVでも流してほしい。

インテルがイコール国を代表するクラブだった、インテルがきらきら輝いていた時代。

イタリアのサッカーのひとつの新しい時代を創り出したのは彼の登場といわれる、Terzinoでゴールをアッタッカンテのように量産するファッケッティ。


いろいろ語られた中でひとつだけ・・・
これはインテリスタのComico(いわゆるお笑い芸人・先シーズンControcampoレギュラーでもあった)の言葉。
「ある日のSan Siro、試合はインテル対ナポリ。その日は霧でピッチがすっぽり覆われてしまい、客席からは何が起こってるのか全く見えなくなってしまった。ある瞬間にスタジアムの歓喜の轟音、ゴール! 誰かが言う。『ファッケッティだ。』 その瞬間、ナポリのTifosiは大喜び。ディフェンソーレがってことは、オウンゴールなはずだと。しかしインテルのTifosiは知っていた、彼がピッチを切り込んでゴールを決める選手だということを。なので、ファッケッティを讃えてSan Siroはその時、敵も味方も一緒になって大喜びしたという不思議な瞬間。」

Zefiro Home

長女Barbaraも父を語る。
パパが練習で出かけるたびに大泣きしていた彼女、車に乗り込んでいた彼はあまりの叫びに一度車を降り、娘へ腕を伸ばしている・・・の図
IL CAPITANO_b0091466_18592112.jpg


トルド:
「僕らのマンマたちは彼に会うと狂喜していた。彼女たちにとっては、若かりし頃の『お婿にしたいアイドル』だったから。」

そう・・・信じられないほど美しい男なんだよな、ファッケッティ・ジャチント。
by celeste13zefiro | 2007-09-09 19:04 | CALCIO
<< 当たるか今シーズン 0-0 >>