アテネの男が語る
先にご紹介してあったIl mago del Goal、9月15日Gazzetta付録のSportweekからインザーギ記事:
b0091466_1855136.jpg


フィリッポ・インザーギは君の目をじっと見つめて言う。「もし10歳若くなれるなら、自分の財産をすべて与えてもいい」
それは更に10年のキャリアを持つということを意味する。そして君はそれを信じてしまいたくなる。何故なら、彼のような男の口から発せられる言葉はまさに心の底からのものだから。カルチョを呼吸しながら生き、そのために生活の中での態度、習慣をすべて合わせてきた男。もしインザーギがいつも同じものを少ししか食しない(Pasta in biancoソース無しパスタ、Bresaola馬肉のハムを昼食に、午後はフルーツを半分、夜には肉か魚のグリル。決してそのペースを崩さない)、ベッドへは早く向かう、同僚たちのようにミラノの街の中心ではなくGallarateに住む(「ミラネッロまで車で6分、これで渋滞のストレスを避ける」)なら、それをすべてやってきたから今34歳での彼がある。18年間のプロフェッショナルのキャリア、そして4度の外科手術:現在Campione del MondoでCampione d'Europa。59ゴールで欧州のクラブのコンペティションにおいて史上最多ランキングの3位、彼の前にはGerd Muller(69)とShevchenko(60)が。すべての大会にゴールを決めてきて、唯一欠けているのがIntercontinentale(12月に予定されている)、5月にアテネでDoppiettaを決め、2005年にPKでリヴァプールに掻っ攫われていたチャンピョンズをミランに奪い返した。彼らしいやり方での2ゴール、もちろん最初の、ピルロのFKを肩に当ててのものも含めて。


Q:
アンチェロッティが言うように、貴方がゴールを探しているのではなく、その逆・・・

Inzaghi:
もしかしたらそうかもしれない。でもピッチの外でのある行動を守っていれば、ゴールのほうからより喜んでこちらを追っかけてくる。僕は(酒は)飲まない、(タバコを)吸わない、自分の体を鍛えている、特に、様々な小さなことが人とは違う結果を出すものだということを確信している。僕の出会った監督たち、Gigi Cagni(訳者注:現在エンポリ監督)をはじめとする彼らが、才能だけでは駄目だということを教えてくれた。


Q:
アドリアーノへのメッセージをひとつ。

I:
若い者たちへのメッセージを。自分自身と与えられた才能を無駄にするのは残念なことだ。年月は過ぎていき、あとには後悔だけが残る。僕に後悔は無い。いいプレイでも悪いプレイでも、ゴールを決めても決めなくても、僕のキャリアにおいてただの一度も、試合の前に間違った準備を行ったことは無い。ピッチへ立つ時は常に、最高の力を出すために用意ができたと納得していた。明瞭な自覚、これが僕の秘訣。


Q:
Oratorioのスピリッツ(訳者注:Oratorioとは、どこの町にもある、教会が運営して子供たちを集めてサッカーなどで遊ばせている場所)を貴方が心に保ち続けているとおっしゃったことの他に・・・

I:
もちろんそれ(オラトリオ感覚)も。それはたとえば砂浜でサッカーしてるのを見たら「僕もやらせてくれ」と言う、つまり僕はこれまでの人生で一度も、金を一番上に持ってきたことが無いんだ。6年前にミランに来たのは更に稼ぎたかったからではない、San Siroでプレイしたかったからだ。
それに、会長とガッリアーニが僕を望んでくれた:ユーヴェにいた頃、毎年ベルルスコーニ(Trofeo Berlusconi)で会うたびに僕の獲得を繰り返していた。すでに28歳だった僕に彼らは80Miliardi リラを支払った。


Q:
貴方にとって生涯のチーム?

I:
そう。それはでも今ここでプレイしているから言うのではない。ユーヴェでは4年間に90ゴールを決め、彼らは僕を大切にしてくれ、放出するつもりもなかった。
でも僕は何かスペシャルなものを持っているクラブにいる。何かただひとつのものを持っているクラブに。(僕に)単なる所属選手という以上のもっと強いものを感じさせてくれる。ユーヴェでの関係はプロフェッショナルなもの、ミランは、感動やセンチメンタルな部分でも僕と繋がっている。そしてTifosi:アテネの後で僕が彼らのアイドルだと言うのは簡単だ。僕は故障で1年間チームを離れていたときもそう(アイドル)だったんだから。


Q:
ところで:フィオレンティーナ戦、おもいきりフリーだったゴール前10メートルで貴方が外したシュート、あれをもしジラルディーノが間違っていたら・・・

I:
僕があのボールを空振りしたのは敵のディフェンソーレが先に触れたからだ。


Q:
貴方のチームメイト(ジラルディーノ)に欠けているのは何でしょう? 貴方のように愛されるためには。

I:
いくつかのゴール。今、アルベルトは落ち込んでいて、彼の頭の中に僕が入っていくことはできない。でも僕は1000回も繰り返したんだ、ミランでは皆が彼を大切に思っているって。


Q:
彼にボールをパスして助けるというのは(しない?)・・・

I:
それもやった。僕のおかげで彼はゴールも決めた、でもそれがあんまり記憶されていない。エゴイスト・インザーギのストーリーはユーヴェで生まれた。ヴェネツィアで、その頃あまりゴールをしていなかったデル・ピエロと一緒にいて僕が決めたときから。でも他の試合では、まさに彼に決めさせようと僕がゴールのラインでKovacevicを待ったこともあった。カルチョはしかし、レッテルを貼られてしまうものだ。


Q:
もうひとつ(のレッテル)は、貴方が飛び込む(ゴール前でわざと倒れる)性癖があるというもの・・・

I:
僕はPremio Scireaを受賞したという事実がある。「スポーツにおけるジェントルマン」を意味するそのプレミアムを。


b0091466_18554148.jpg
Q:
反対に、貴方のファイナル2ゴールにも関わらず、UEFAはチャンピョンズ最優秀アッタッカンテに貴方を選出しなかった。キャリアで自分が過小評価されていると感じたことは一度も?

I:
Tifosiからは決して:それが何よりも重要なこと。僕は自分がロナウジーニョのレベルだと言ったことは一度も無い、でもまさにそうだからこそ、僕の手に入れてきた結果があるのだと言わなければならない。僕のキャリアはおとぎ話だ、何故なら、偉大な才能の無い者でもトップへ上がることができるということを教えてくれるから。そしてまたそのことこそが、誰かの口を歪ませることにもなった。


Q:
ガッリアーニは、貴方がキャリアを終えた後も、ポストを確約しています。

I:
特に、彼は僕に、コスタクルタやマルディーニに対して約束したのと同じことを繰り返してくれた:いつやめるかというのは僕自身が決めると。


Q:
で、決められましたか?

I:
ノー。僕には2009年まで契約があって、それが間もなく終わろうとしているということをよくわかっている。でもこの最後の2年間が、僕のキャリアで最高だということもわかっている。回りを見ても、僕と同じ年でこのようにやれているアッタッカンテは見つからない。毎年毎年、そのときに決めていくだろう:僕が自分の求めるように力を出せなくなったとわかったら、僕がもう重要な存在ではないとわかったら、そのときにやめるだろう。


Q:
試合出場が少なくても、ご自分が重要な存在だと感じられますか?

I:
Yes。必然的なことだ。医者たちは僕の膝と足首を二度ずつ開いた。痛みを抱えながらやっている、自分自身をコントロールしていかなければならない。できるだけ重要な試合に出場できるよう願っている。


Q:
クラブ世界カップでゴールを決めて終わりを告げるというのは、美しい形ではないでしょうか? 貴方が唯一まだ得点していない大会。

I:
おそらく。でも勝利したときというのは、更に勝利したいという欲求が出てくるものだ。マルディーニを見てほしい:あれだけ多くのCoppaを頭上に掲げてきたなら、もっと早くに引退してもいいはずなのに。


Q:
Dopo-Calcio(カルチャトーレ引退後)は、貴方にとって脅威ですか?

I:
ノー。この環境に残るだろうから。子供たちを監督したり、TVでコメンテーターをすることもできる。
怖いのはでも、試合前に胃がギュッと締め付けられるような感触を持つことが無くなること。


Q:
おまじないなどありますか?

I:
たくさん。で、当然だけど秘密。おまじないは僕のマンマも持っていた。ユーヴェにいた頃、Montecarloの試合で唇を切ってしまい、その時以来彼女は決してスタジアムに足を運ばなくなった。そしてまさにそのMontecarloで3週間前、彼女は戻ってきた。SuperCoppaのSiviglia戦に。敵がゴールを決めたとき僕は考えた:これでもう、自分は絶対に不運を呼ぶという考えを、誰が彼女の頭から取り去ることができるだろうって。ラッキーなことに僕はゴールを決め、僕たちは勝利した。


Q:
貴方はことあるごとに家族への感謝を忘れません。

I:
僕と弟のシモーネに、両親はたくさんのことをしてくれた。僕たちにサッカーをさせてくれるために様々な犠牲を払いながら。僕たちが高校を卒業することを強く望んでいた。特に、家族がひとつにまとまってそれに支えられるというのがどういうことかをわからせてくれた。


Q:
では貴方は何故、いまだにシングルなんでしょうか?

I:
何故なら、僕はプライベートでも仕事と同じだから:つまり、要求することが多くて小さなことに気難しい。ぴったりな女性を見つけるまでは、家族を持つことはしない。もちろん、子供はほしい。でも、まだ1~2年は待てる。


Q:
貴方は何度も、アテネのファイナルで2ゴールすることを夢見ていたとおっしゃっていました。では、来年のファイナルのことももう夢に見ておられますか?

I:
ノー。でも、たどり着くことはできるだろう。そうなると5年間で3度目のファイナルとなる、これはスペシャルなこと、ミランでしか起こらない。テクニックのレベルでは、インテルとバルセロナが同じ高さにあると思う。でも僕たちの意識はそれに違いを示すことができる。とにかくまず、Intercontinentaleの勝利が成されたら、5年前にスタートしたひとつのサイクルを締めることになる。
b0091466_18585036.jpg


Zefiro Home
[PR]
by celeste13zefiro | 2007-09-16 19:01 | MILAN
<< Siena戦Pagelle新聞各紙 GOAL di NESTA! >>