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理由はそれか?
たぶん、これを取り上げるのはちょっと難しい(危険?)かもしれない。まず、オリジナル(本人は日本語だろうし、記事は英語)ではなくイタリア語訳文を読んでの話であるし、人種差別に関する話題に触れるには、あまりに広く深い問題がそこにあるので、自分の器に全く自信が無い。たとえ、実際イタリアで経験していることがいろいろあるにしても。


Gazzettaサイトに、中村俊輔がUEFAのインタビューに答えた記事がUpされていて、彼のこの発言に注目している。

日本人選手にとってヨーロッパにプレイしにやってくるのはとても困難だ。それぞれの国に違いがある、サッカーのスタイルから文化まで。時に、人種的偏見から起こるエピソードにも出遭う。スコットランドでは起きない、イタリアでのことだ。それがおそらく、なぜ日本の選手がほとんどあの地で定着することができないかを物語っているのだろう



私がこれを読んで思ったこと:
人種的偏見(と訳したけど、人種差別のこと。もちろんオリジナルで彼が何を言ったかは不明)が見られるかどうかといったら、それはあると思う。しかし、それが、「日本人選手が定着できない理由」にしてしまうか? 
日本人のサッカーのレベルも問うべきだし、自らどれだけ言語や習慣に馴染む努力をしたかも問題ではないか?


と、思ったところで、その記事への読者のコメントちょこっとご紹介:


Giocatori jappo:
・・・それがおそらく日本人選手がほとんどあの地に定着できないことを物語っているだろう・・・って、失礼だが・・・日本人選手で歴史的に日本のチーム以外に定着した者が存在するのか???
要するに、彼らのほうがサッカーでは凡人だということではなく・・・人種的偏見のせいだというのか?!?! NAKAMURAってまさかフランス人じゃないよな? なんちゅうこった、残念だ。俺は選手としていつも好きだったのに・・・それもNAKATAよりも!

naka-ki???:
NAKAMURAが今頃になってそれを嘆くのは変だ・・・イタリアで金をもらってたときは何故、人種的偏見を全く訴えなかったのか? 日本人がイタリアでプレイできないのは人種的偏見のせいだというのは、まるでSangiovanneseがスクデットを獲れないのはモッジのせいだと言ってるようなもんだ・・・ったく、いい加減にしてくれよ・・・それに、俺の記憶では、日本人に対しての人種偏見のエピソードは無かったはずだ。カルチョでも、社会の他の分野でも・・・

Nakamura:
外国人はどんどん来ればいい。でも自らの選択を嘆かないでもらいたい。財布いっぱいで(イタリアから金を稼いで)いるのに、道理が合わん。いつもそれに気がつくのが遅いって変だ。Nakamura、Nakamuraよ、俺たちがお前に何をしたっていうんだ?ここを出て行って幸せなんだろ? 俺たちもだ!

Mah:
もし彼がそう言うなら、イタリアで日本人に対する人種的偏見があるっていうなら、じゃぁ何故それが今飛び出してくるんだ??? 今は遠く離れて心配が無いからか? Nakamuraよ・・・自分が“仕事をしてる”場所の言語を学ぶことから考えろ・・・そうやって、まず自分がその地に受け入れてもらえるようにその努力を見せろ。通訳のサポートなんか借りずに!!!

Da che pupito la predica...:
イタリアは日本人選手をプレイさせないから人種的偏見があるという見方は議論の余地が大いにある:人種的偏見は残念ながらイタリアに存在する、他の多くの国と同じく。ヨーロッパだけではない。もちろん、その点で我らは状況を改善していかなければならない、けれど、最悪でもないはずだ。それはともかく、日本レストランの数々を見るに、人種差別の様子は感じられない(訳者注:ここ数年イタリアでは日本料理が大流行)。日本人選手に関しては、僕には事実が物語っていると思われる:イタリアにほとんど日本人選手がいないのは、ここのカンピオナートのレベルに適した者が少ないという、ただそれだけが理由であって、人種偏見ではない。
最後に、イタリアにいた頃に一言もしゃべれず常に通訳を連れて歩いた選手から人種的偏見と責められるのは、申し訳ないが全く受け付けられない。僕には、彼自身も、(他国の文化習慣)に馴染むメンタリティが無いように感じられるが。


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発言をするときは、できる限り言葉を選ばなければならないなということですね。結論から言うと。


追記:
時間が経って改めて記事を見ると、様々な意見が更に増えていた。↑のようなものだけではない。てことも念のため。


1月15日追記:
最初に記事を読んだときにピックアップしたGazzetta読者コメント以外に、その後も随分増えていたこともあり、改めていろんな角度からのコメントを追加してみました。
Nakamura記事へのコメントいろいろ
あくまで、興味のある方のみよろしかったらお読みください。
結局のところ、本人に問わない限り「あのとき何を訊かれ何を考えどう答えたのか」はわからない話題でもあり、この追記で更に議論を広げたいのではないです。あの記事を読んだ読者の様々な受け取り方がこんな感じだったということ、大部分は人種的偏見について「その通りだ」「彼へ(日本人へ)の偏見があったとは思えない」など、また「何故今頃言う?」「人種偏見じゃなくてサッカーのレベルの差」というようなものだった。なかなか考えさせられる言葉もあったり。いくつか英文のコメントもあり、訳さずそのまま載せました。
by celeste13zefiro | 2008-01-12 07:25 | CALCIO
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