そのときのカピターノ
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お昼のMediasetのスポーツニュースでマルディーニを語るPellegatti氏の言葉。
「昨夜、San Siroの駐車場で私達はMamma Marisaと共にマルディーニを待っていた。(母親が)もう20年以上もやってきたその行為。試合が終わった息子にBacio(キッス)を。今回のそれはいつもよりも長いものだった・・・」

・・・

昨夜のRAIチャンピョンズ番組で、試合後にインタビューで出てきたマルディーニ。静かに敗戦を語っていたけれど、スタジオからの著名なジャーナリスト氏の「君は今後ミランでどんな役目を務めるのかな?」という質問に:
「今、僕は混乱している。」そして・・・
「主審が笛を吹いた瞬間に僕は身を切られたような気持ちで、周りを見回し、僕達に拍手をしてくれる観衆を眺めながら今までのいろいろが浮かんできてしまって・・・将来については、申し訳ないけれど、今は答える言葉が無いのです。」


あらゆる勝利や敗北を経験してきて、もうすぐその道を終えようかというカピターノの、試合直後のその発言に、真剣に胸打たれた。
TVカメラの前で、わかったように理論を並べ、「チームの若返り」「監督の去就」云々を解説してみせたり、中継で語り合っているマルディーニへかける使い古された褒め言葉、そんな浮ついた諸々にバシリと返す、「今、この瞬間にサッカープレイヤーを生きてる男」のシンプルなコメント・・・

ジャーナリスト達のミラン解説で指摘する「年齢問題」(Italo Cucci氏は「年寄り祭り」と表現)へもマルディーニは速攻で抗議を。
「年寄り祭りと言われるけれど、確かに僕は年だ、しかし他の者たちはどうなんですか?30歳はサッカー選手としては最良の時期だ。それにパト、カカ’、ジラルディーノは若い。」
(出演のジャーナリストにいわせれば、若いのはパト、カカ’、ジラルディーノ、そしてガットゥーゾがもうすぐ30になろうかというところで、あとは皆30を越えていると。その点で、すでにデータが大幅に間違えているのだよ)


試合結果はともかく、これからクラブがどう改革していくのかはそれとして、このような試合に敗退したときのカピターノの態度、これがおそらくキャリアの最後のチャンピョンズリーグであっただろう彼の、その言葉と表情の美しさは見事だと思った。



カピターノはこうも言っていた。
「今日のスタジアムは素晴らしかった。ともかく、僕達が出来る限りのことをしたとわかってくれた。」

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Mediaset News映像

私としては、↑のやり取りのあったRAI番組映像のほうが、ファンには見て欲しい。YoutubeあたりでUpされていたら、教えてくださいね。


Zefiro Home

これはかなり嫌味になってしまうであろうことを覚悟して追記しておくけど、私はイタリア人の「Era una battuta」というセリフを非常に苦手としている。
しょーもない発言、または物議をかもすセリフを飛ばしておいて、相手の顰蹙をかったり世間の攻撃の矢面に立たされると、「あれはジョーク(しゃれ)だったんだ」と。それにはしばしば「冗談もわからんのか、まったくつまらんやつらだ」という見下ろし目線というか、またはジョークに逃げようとする器の小ささを感じるわけで。
必要な時に、シンプルに、ジョークを使わない発言ができること、これ基本。じゃないですかね。

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by celeste13zefiro | 2008-03-05 23:07 | MILAN
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