どっちが酷いか
いつまでも引きずってるわけじゃないけれど、この話題がローカルTVの月曜の番組に出たので、で録画したそれを見たのがやっと昨日で、でもって「ふ~ん」と思ったから。

あの、アタランタ戦でネスタが主審に何を言ったか(したか)?の話。


というのは・・・今回はインテル・アタランタ戦でアタランタのドーニが主審に与えられたイエローに不服でわざと大げさに拍手してみせ、それに対して主審が再びイエロー→2枚目で退場となった件。月曜日だったのでまだスポーツジャッジの決断は下りておらず、「どういう処分になるか」と、出演者たちが語り合っていたのだった。ネスタが2試合で、ドーニのそれはもっと派手にアピールしているから、更に酷い決定になるのではないかとか。(火曜日になって、ドーニには結局2試合出場停止と)

いつものように意見を出し合う彼らは元or現役新聞記者(Corriere dello Sport, Gazzetta, TuttoSport, il Giornale...)、元選手、Suma氏のようなMilan Channelつまり関係メディアとか、その言葉を聞いていてわかったのだけど、結局彼らの中でも、何が悪くて何が良いのか、どの言葉が重くてどれが「よくあること」「たいしたことない」のか、はっきりとした枠みたいなものは無いということ。

まず、ネスタが「何を言ったか」が明確ではない。先日書いたように、この番組のレギュラーである元主審が「お前はまったく下手っぴぃだ、と言った」というのもそこで出てきたけど(残念ながらこの日は彼欠席)実際のところそれがどこかで(ネスタとか、審判側)公表されているわけではない、いまだにだから、曖昧なまま。しかも、この「下手っぴぃ」を言ったとして、それが間違ってると誰も判断はできないでいる。
一人の記者(Calcio2000編集長)は「Tu non capisci nulla(お前何もわかってない!)と言った」という意見。そうだったとしても、それが主審に対して失礼な表現と、2試合もストップさせられるレベルのものかどうか、はっきりしない。

以前どことの試合だったかでインテルのヴィエイラがファウルと判断されイエロー、それに不服で主審に対して「Vai a Cagare!(あっち行って糞してろ!の意)」と言い2枚目のイエローで退場になっている。

番組では、ネスタがもし「下手っぴぃ」と言ったとして、それがヴィエイラが言ったようないわゆる侮蔑語と比べて一発レッドになるほどの重さがあるのか・・・誰も言えないでいる。
もちろん、「ネスタのような選手が、これまでのキャリアで怒りに自分を失うようなことがほとんど無かった男が、信じられないほど酷い言葉を発したとは考えられない」というのは主流。ユーヴェ派の「ネドヴェドは5日間喰らってるんだ。ネスタの2日間は妥当だ」というのもいることはいる。
ちょろっと元インテル選手が「ピルロは生涯侮蔑の言葉を口にしない選手だけど、それでも1回でも言ったら2試合出場停止になるのかい?」と、そこでピルロが出てきたのが笑えたり。
ほぼ全員が一致していたのはでも、「主審Brighiは醜悪な審判をした」ということ。

ただ、以前コッリーナが現役主審時代にヴィエリと試合中トラブルがあったとき、そこで発せられた「Scarso(下手っぴぃ)」は、試合中熱くなっているシーンで、主審に対して発せられるものとしては最も重いと見なされると発言していた例があったのではないかと思い出す者もあり。
(レギュラー元審判Cesariは「選手達は酷い侮蔑語をよく発するが、審判はしばしば聞こえなかったふりをするものだ」と普段から言っているけれど)


この話題の締めで、番組司会者が言ってたのがナイスだった。
「ネスタの件が正しい正しくないはともかく、良識的に考えてみよう。この主審は、あとになってヴィデオを見たらどれだけ自分がミスを連発してしまったのかがわかるだろう。もし私が彼だったら自分の行為が激しく恥ずかしくなるだろう。ましてや、ネスタに対して与えたレッドが更に重くなるような状況には事を進めない。」
何故そのことを語るかというと司会者はかつてTuttoSport記者時代にユーヴェ・カッリアリ戦の後偶然レストランで主審のRodomonti(現在はすでに引退)に会い挨拶をしたら彼が酷く沈んでいる、なぜかと訊くと「たった今ヴィデオで、自分が審判した試合でカッリアリに与えるべきPKを私が与えていなかったことに気がついた」と。しかもその日カッリアリは主審のミスに左右されること無く勝利してもいるのに、それでもロドモンティは苦悶していたのだそう。そういう真摯さを忘れられない、忘れてはいけないのではないかと。



番組には、ローマのスタジオから中継で出演しているベテラン新聞記者がいるんだけど、彼が「あのな、ローマではVaffanculo(オカマ掘ってろみたいなもん)っていったら、ローマ中南部あたり行くと“挨拶がわり”みたいなもんだぞ」と言ってたのが爆笑だった。「ネスタは俺のグランデな友達だが、あのVaffa...(レッドのあとにネスタがピッチを去りながら言っている)は、あいつの心の底からの挨拶てことだ」
ミラノの出演者たちが喜んで、「んじゃ、マナーにのっとってお前に挨拶しなきゃな、ヴァッファ・・・」って繰り返してた。(完璧、しょーがくせーのレベルである)
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追記:
番組で唯一ミラニスタだったMilan ChannelのSuma氏の話。
「ネスタへの2試合出場停止が決定した直後、真っ先にTifosiが質問してきたのが『これに異議申し立てをするか?』だった。ミランのTifosiは、試合中を通して酷いジャッジを見せられただけでなく、あれだけ何度も中断していたというのに3分しかロスタイムを与えないということで軽蔑されたと感じさせられその上、ネスタへ2試合停止では更なる嫌がらせだと、明らかに抗議するべきだと考えている」
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by celeste13zefiro | 2008-04-10 17:33 | NESTA
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