ピルロの叫び
本日5月15日のGazzetta dello Sportから、ピルロインタビュー記事:
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L'URLO DI PIRLO
=ピルロの叫び=

記者:Alessandra Bocci



ミラノ。
Pezzo unico=逸品物(訳者注:唯一の存在である彼を記者が揶揄している)としてのお気持ちはいかがですか? 「それって、どういう気持ちでいればならないんだろうかな。僕は自分自身を見て、そう、これが逸品物だ、なんて言ってるわけじゃないから。」 アンドレア・ピルロよりも自分の位置を実際の価値以下に見る者を見つけるのは難しい。これほどに自分を隠すことの上手い者を探すのは難しい。コマーシャルの撮影の前に彼はワールドカップとチャンピョンズリーグに優勝、しかしだからといって、彼は自分自身の完璧な広告塔になったわけではない。今彼はまたすぐにチャンピョンズリーグに挑戦できることを願い、欧州選手権の勝利を、そしてもしかしたらバロンドール獲得を願う。相変わらず、ほとんど透明人間な状態を保ちつつ。

Q:
ピッチではしかし、貴方が不在だとはっきり目につきます:ピルロ無しで、ミランはナポリで、せっかくたどり着いたばかりの4位を逃しました。

Pirlo:
僕が出場していてどれだけの試合を敗戦したかご存知ですか?

Q:
ミランにとってチャンピョンズの出場枠から外れるということは悲惨なこと?

P:
僕たちは2つのコッパを優勝した、そのうちのひとつは初優勝だ:僕たちのグループは一度もクラブ世界カップを獲得したことが無かった。だからポジティヴな年ではあった。たとえ、チャンピョンズへ参加できないことが、起きてはならないことだったとしても、そして起きないようにまだ願っている。

Q:
ミランのTifosiは貴方たちに、カンピオナートの上で競争する力を持ってほしいと望んでいるでしょう。

P:
それはわかる、何故ならここのところスクデットを勝ち取っていないから。Tifosiはインテルが上にいるのを見てイラついている。僕にだって不快なものだ。

Q:
こんなカンピオナートになることを予想していましたか?

P:
ノー。皆が最後の最後まで戦いを続けるのを見るのはいいものだ。常にそうであることを願っている。

Q:
リアルな(嘘の無い)カンピオナート、と言われています。2006年のスキャンダル(Calciopoli)が一掃されたおかげでしょうか?

P:
わからない。わかるのは、意図があって負けるわけではないということ。だからこそ、まだチャンピョンズへ行けることを願っている:トリノがフィオレンティーナに負けるって、いったい誰が言ったのかな?僕たちは何よりもまずウディネーゼに勝つことを考えなければならない。今年のカンピオナートではすでに多くの間違いを犯してきた、もし5位になったら、僕たちは自ら犯したミスを呪わなければならない。

Q:
ガットゥーゾはどうやら、出て行きたい様子ですが。

P:
僕たちとは話をしていない。クラブと話し合うためにシーズンの終了を待っていることは知っている。僕は彼が残ることができると考えている。ここ以外に、居心地のいいところは他のどこにも無い。

Q:
貴方はレアル・マドリッドへ行くかもしれませんでした:残るか、または去るかを決定するきっかけは何なのでしょうか?

P:
クラブと話し合い、プログラム(それぞれの予定、プロジェクト、目的など)を見る。

Q:
移籍金にも目が行きますね・・・

P:
金は、あるレベルの額を稼ぐようになると、それについてはあんまり考えない。変える(移籍する)のを考えるのは、新しいStimoli(刺激、闘志をかきたてるもの)を必要としているからだったり、新しい街、他の環境を求めていたり、他の国の言葉を学びたかったり。

Q:
ガットゥーゾは言いました:(Coppa)UEFAへ出場するのは悲しいと。

P:
悲しいかもしれない、でも僕たちにはそれが相応しい状態なのなら、受け入れなければ。そしてできるだけいい形でこのCoppaを戦う。それに、僕たちはチャンピョンズでも、悲しい場所で戦ったことがある。

Q:
フラミニは最初の新獲得選手:貴方はどう思われますか?

P:
とてもブラボーな選手だ。あらゆるものを兼ね備えたCentrocampista(MF)。彼のもつ特質は、僕たちにとても手を貸してくれるだろう。

P:
こう言う者がいます:ミランは、あまりにも自分たちの戦い方が同じ過ぎると。フォーメーションを変える時が来たのでしょうか?

P:
最近僕たちは4-4-2でも戦っている。様々なやり方で戦うことができるのはチームのために役立つけれど、僕たちはすでにそうしている。何故なら、変化するというのは確かに皆にとって良い流れをもたらすことにもなるから。

Q:
何故、貴方は「Pezzo Unico」(唯一の存在)と見なされているのでしょうか?

P:
それはわからない。おそらく、僕がTrequartistaとして生まれつつもいくつかの技はいまだに持っている、シュートもまだ持っているから。これが、僕を他とは違うと見なされる要素だろうと思う。

Q:
カピターノ・マルディーニの後継者として、名前が挙がったことが一度もありません:残念ですか?

P:
段階を踏んでいかなければならないことだ、僕の順番も来るだろう。だいたい僕の契約は長いんだ、カピターノをやれるところまでたどり着けると思う。

Q:
ミランでキャリアを閉じますか?

P:
できればそうしたい。先に言ったように、僕の契約は長い、僕は(キャリアを)ここで終えるように願っている。

Q:
貴方はGattofilo(愛猫家)です:フィーゴが黒猫を車で轢いたという話は読まれましたか?(訳者注:ある新聞が、インテル内部から情報を得て、Appiano Gentileの駐車場でフィーゴが黒猫を轢いたという記事を書き、不吉だとかなんとかちょっと騒ぎになっただけでなく、動物愛護協会までフィーゴを責めるコメントを発表するなど、妙な事態になっていた。これはシエナ戦の数日前。)

P:
読んだけれど、正直に言ってフィーゴがわざと猫を殺すなんて、とても考えられないな。

Q:
ミランがチャンピョンズに行かなければならない理由は?

P:
何故なら僕たちはそれに慣れているから。

Q:
では逆に、何故出場してはいけないかを言ってください。

P:
何故なら、あまりにも多くのチャンスで軽率だったから。僕たちは自らを責め立てなければならない、もし(チャンピョンズ出場という)プレゼントがもらえたら、それに感謝し、再び発進しなければ。今度はよりカンピオナートに狙いを定めながら。何故なら今こそ、次のスクデットを目標に立てるときだから。

Q:
マテラッツィがPKでミスしたと知ったとき、喜びに飛び上がりましたか?

P:
そんなことはない。彼のミスは、誰にでも起こることだ。クルスだったとしても。(訳者注:先のシエナ戦で、試合終了15分前にPKを自身が獲得したマテラッツィは、チームで決められているPKの順クルス・バロテッリ・マテラッツィというのに逆らい、クルスが不満なのを無視してPKを蹴り・・・失敗。試合には勝てず引き分け、スクデットは先送り、どころかローマに1ポイント差と追い上げられる危機に陥り、マテラッツィの行為は大顰蹙だったのである)

Q:
かつて、インザーギが貴方のPKだったボールを取り上げ、彼が蹴り、そして失敗したということがありました。

P:
でぇ~、僕はわかってたんだ、彼がミスするって。でも決定的な試合ではなかった。だから彼にやらせるままにした。



以上。



追記:
シエナ戦のマテラッツィPK問題(クルスとのトラブル&失敗)は大騒ぎになり、数日の間これについてサッカー番組が大きくスペースを割いて喧々諤々やっていた。マンチーニの立場はどうなってるんだ? カピタン・サネッティは何故何もしなかったのか?いやあれはマンマのためらしく(実際母の日だった)、それを知ってた一部の仲間(マイコンとか)は彼に蹴らせるようにサポートした、なんていうお涙頂戴な憶測までいろいろ・・・
で、「インテルはやっぱり、そういう問題が起きる」という話になったところで、ローカル番組では、先シーズンだったか、ミランのトリノ戦でジラルディーノがPKを獲得、そこで彼自身が望んでPKを蹴り、失敗したシーンを取り上げていた。司会者は「本来のRigoristaはインザーギなんだけど」と。
即、スタジオ中の記者やコメンテーターたちが反論する。「違う。インザーギなわけない」「インザーギじゃ、絶対に決まらんから」

・・・画面の前で私はオオウケした。



それにしても。「軽率だった」   悲しいですね。
彼を非難してるんじゃなくて、なんでそういう状況にチームが陥って(しかも何度も)、解決できなかったのかという、非常に理解しにくい、今シーズンのミラン。
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by celeste13zefiro | 2008-05-16 08:25 | MILAN
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