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Europeo Perfetto
今夜Rai3で流れたスポーツ番組Sfideは、Euroスペシャルだった。

その名は「完璧な欧州選手権」

イタリアが今までに戦った欧州選手権から:
完璧だったグループリーグ:1988年大会
完璧だったセミファイナル:2000年大会
完璧だったファイナル:1968年大会

1988年の試合は、現監督のドナドーニやアンチェロッティ、ヴィアッリ、マンチーニ、アルトベッリ、バレージ、ベルゴミなど、今あちこちで監督やコメンテーターをしている有名人ばっかり。


そして「完璧なセミファイナル」2000年


EURO2000 イタリア対オランダ


ひぃ~~~~~~ヽ( ̄▼ ̄*)ノ


ついこの間日本でも再放送があったそうなので、しっかり記憶してるファンも多いかも。私はす~っかり忘れてることばかり。
で、番組では、その時の対戦相手で現在はチームメイトといって・・・ミラネッロのネスタとセードルフが登場、あの試合を語っていた~~。
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苦笑いするセードルフは「もうあの試合は忘れちゃったんだよね」
ネスタが横で同じく苦笑「俺はその次のを忘れたな・・・」

ネスタ「自分たちの流れで試合を決めなければならなくて、そのとおりにできた。俺たちはブラボーだったな。」
セードルフ「あはは、あはは・・・(返す言葉無く笑うのみ)」
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実際試合は苦戦でスタート。オランダが押せ押せ、イタリアは固くなっている。

ネスタ「あっちは素晴らしい選手が勢揃い。あっちからもこっちからもシュートが着て・・・それに彼らはホームだったし。」

ザンブロッタが開始早々でイエロー2枚、退場。イタリアは10人に。


しばらくして、ネスタがファウル、PKを与えてしまう。
ネスタ:
「試合前日に主審のメルクだっけ?(インタビュアーが頷く)TVで言ってたんだ。『イタリアの選手には手の動きに気をつけなければならない』て。そんなこと聞いてたのに、開始してほんの数分でちょっと手を出したらファウル取られてしまって・・・厳しかったんだよね。」

このPKはご存知のようにトルドがブロック。

アルベルティー二:
「ブロックしたあとでトルドがゴールに掴まり飛び上がって喜んでて・・・彼はただでさえ背高なのに、ものすごくでかくなったんだよね・・・(にこにこ)」
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試合ではまたユリアーノがファウルでまたPKを与えてしまい、こっちはオランダの選手が外す。

ネスタ:
「2度もPKが決まらなかった・・・これは、(この勝負)俺たちいけると思えた。運がきっとこっちのほうに向いてると。(勝利を)皆で信じたんだ。」
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後半もオランダはどんどん攻める。セードルフが惜しいシュート。
「いいシュートだと思ったんだけどね。残念ながら決まらなくて・・・」
その横でネスタは頷き満足そうににやにや。
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試合はPK戦突入。

ディ・ビアージョ:
「説明のできない心理状態だった。98年のとき(ワールドカップで彼はPKを最後に失敗している)は、すべてがうまくいっていたしコンディションは抜群だったし、絶対決まるという自信あったんだ、今回は全然違っていた」
そして決まる:
実況「Ma GOAL......questa volta...」(や~ゴール! 今回は)
ディ・ビアージョ:
「もうなんといっていいかわからないほどの開放感だったよ。」
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途中から入っていたトッティがPKへ行くシーン。

ネスタ:
「あいつPKに向かう前にちらっと皆を振り返って『クッキアイオするで~』て言ってたんだ(笑う)。俺たちは話してた:『Speriamo di no』(そうしてくれるなよ~)て。普通に強くシュートしてくれよって。まぁあいつはよくふざけるやつだから、冗談だと思ってた。」
ところが・・・Cucchiaioで決めてしまう。

「よかったよ・・・あれでもし失敗してたら、ロッカールームに皆で戻ったときにどんなことになったかわからんよ。でもあいつはGrandeだった。」
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マルディーニのPK:(BGMはワンスアポンアタイムインアメリカの悲しい調べ)
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すでに足は痙攣していて動かない。PKは3年以来蹴っていなかった。
「ボールのほうへ向かいながら、どこへ蹴ったらいいか迷った。さぁどうしよう・・・右か、左か・・・そして結局その中間へ・・・上手く蹴れなかったんだ・・・」
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ネスタ「メンタルの問題なんだ。ああいう状況では、落ち着いてバランスの取れた精神状態でボールの位置に向かえるような気がする。でも間違うこともあるものなんだ。」
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そして、トルドが止め・・・イタリアはファイナルへ(BGMはパッヘルベルのカノンで荘厳に)
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という感じで、2000年のセミファイナルが語られた。




完璧なファイナルは1968年の。
この間「コインでセミファイナルを決めた」と記事にしたばかりのあれ。
今や大御所コメンテーターのSandro Mazzola氏は、なんとファイナルの試合でスタメンに選ばれず、その怒りをTVのインタビュアーにぶつけ、チームを離脱すると言ってしまう。
その時を語る彼はニヤニヤしながら「私はさそり座なもんで、こうして激しく出てしまうことがあるんだよね」(ちなみに、現ナショナルチームで一番文句が多いあの選手もさそり座なんだよね、ハハハ)

彼は本当に、カバンに荷物を入れ出て行こうとする。その時、チームメイトが彼を騙してロッカールームに入れ、外から鍵をかけてしまったため、マッツォーラ氏はそこを去ることができず、中でTVを見ながら応援していたということ。

ところがこのファイナル、後日再試合になっているのだ。

だから、マッツォーラ氏は、2日後のその試合にはスタメンで起用されている。
「呼ばれるとは思わなかった。すでに抗議を公言してしまっていたから。」


今でこそ穏やかな試合解説をするおじ様だけど、実はこんな選手だったんですね~。



相変わらず秀逸な構成のSfideだった。
カンピオナート終了以来すっかり消えていたネスタを堪能できたのが、何よりも嬉しかったです。
もしかしてあとでWebに映像などがUpされたら教えてねー。
by celeste13zefiro | 2008-06-06 08:22 | NAZIONALE
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