Forza Milan8月号から、アンブロジーニの記事をご紹介。
記者はLuca Serafini あまりに多く語られてきた。彼の2度目の青春の訪れが、彼の新しい時代が、(カルチャトーレ人生の)決定的な時期の訪れが。そしてあまりに多く、直後にその糸が切れることが続いた。運命だったのか、彼の弱さだったのか、脆さのためか、それとも災難だったのか。故に、マッシモ・アンブロジーニは彼自身の将来を語るには慎重に。 「僕は“今を大切に”することを自分に学んで進んでいる。一日一日、一週間一週間というように。フィジカルでも、精神的にも。」 あまりに多くの故障が、不意のトラブルが彼を苛め、彼の意思を弱めてきた。 「(カルチョを)やめようかと考えた、もちろん。もうこんなんではやってられない!って思うときがあったんだ。」 何故なら、落ちたあとには再び昇らなければならない、苦難、忍耐、期待、錯覚。大きな精神的な混乱の渦は象をも眩暈に襲わせるほどのもの。 よし。では慎重にいこう。アンブロジーニは素晴らしい2006-2007シーズンから戻ってきた、そして今ここに新のアンブロジーニが。再生され、健康な。簡潔に言って、獅子が再び吼えはじめた。ミランでのスタメンの位置、チームでの活躍が2月からここまで、チャンピョンズ優勝で確定するまでに彼を支え、まるで天に触れることができた少年のように、彼をそこまでのし上げた。 「そう、時々は朝帰りをしたよ、羽目を外して飲んだりもした。でもやるべき仕事もきっちりやった、この夏はね。真の、そして唯一僕が背いた決まりごとは、“成功に酔い過ぎない、そこで立ち止まらないこと”。とんでもない、僕は今回しっかりそこで立ち止まって、5月23日から7月23日までの毎分、毎秒ごとに、いつまでもチャンピョンズの勝利に酔い続けさせてもらった。これが本当に僕の唯一の“酔っ払い”だった。で、それが過ぎた今、僕はここに準備ができている。23日にミラネッロでチームが再会したとき言い合ったんだ:『皆、再挑戦しようじゃないか。勝利の味はあまりに美しすぎる!』」 2006年の夏は、あまりに違うものだった。アンブロをはじめ、すべてのミラニスタたちが心を潰されてしまった苦難の数々。 「このチャンピョンズは、それらのすべてに、すべての者に対する答えだった。Milan Labの理論を、このチームを賞賛し、アンチェロッティやタッソッティの平常心と強情さへのプレミアムが与えられた。無い罪を負わされたクラブを解放し、Tifosiに再び酸素を与えた。僕たちは、ペナルティとそして夏に行えなかった準備トレーニングのせいで、インテルを双眼鏡で見なければならないような位置に立たされた。立て直すことが出来た途端、僕たちは彼らと同じポイント数を獲得した。カンピオナートの価値は、あの大量ポイントで差をつけられて5月に終わったものでは表せない、他のところにある。それを早く見せたくて(新シーズンが)待ち遠しいんだ。」 ミランの新獲得を彼は興味深く追っていた。が、多くの者の記憶には残っていないのだが:「2007年のメルカートは1月に始まっている。オッドとロナウドで。」 彼には言っておきたいことが一つ:「僕は、クラブの幹部たちがやっているかやっていないかということに鼻を突っ込むことはしない。でも、ひとつ不快に感じたことがあった:Tifosiの中にはクラブが全く動かないと言っている者たちがいた。(メルカートには)間違いが起こることもある、交渉が長くなることもある、価値判断をミスすることもある。だが事は、仕事をしているか、ただ何もせず眺めてるだけかってことだ。僕はここで、ミランがこの数年のメルカートで収めてきた仕事の数々を取り上げることはしない。でもRossoneroの哲学は、この分野においても明確であるということは言える。闇雲に獲得せずに、僕たちは僕たちのままでいたほうがいい。」 しかし年齢が、それに出場停止や故障や・・・ 「先シーズンは、長いことインザーギ、カラーゼ、ネスタ、セルジーニョが欠けていた。そして1月まではオッドもロナウドもいなかった。今、全員が揃っているんだ。数えてみるだけでいい:ディフェンソーレたちはほぼ10人はいる、Centrocampoも同じく、アッタッカンテは3人だけど、しばしば1トップで試合をするし、もし僕の意見を聞きたいなら、ここにオバメヤングも加えたい。若いけれど、注目、信頼に値する選手。」 ユヴェントゥスの復帰を喜んでいる。 「彼らのSerie Aでの不在は、ピッチの上だけではない、人々の意識やマスメディアにも影響していた。すべてのBianconeroたちにSerie Aは戦いを挑む、これはジェノアやナポリにも同じく。彼らのようなクラブやその街は、グランデなカルチョから長く遠ざかっていることはできないはずだ。今シーズンのカンピオナートはさらに美しく、おもしろくなるだろう。もしかしたらここ数年で最高かもしれない。」 たとえユーヴェが即スクデット戦線参加の状態ではないかもしれなくても。 「どうかな、もしかしたらそうかもしれない。しかしチームの背骨にブッフォン、カモラネージ、ネドヴェド、デル・ピエロ、そしてトレゼゲを持つ彼らが容易に(低位置で)満足するとは思えない。その上、価値ある選手たちを加入させた。Salihamidzic、Grygera、Jorge Andradeといった経験豊富な者たち。TiagoやAlmironは僕のとても好きな選手たちだ。他に興味深い若者たち、Criscito、Marchionni、Palladinoというような・・・つまり、僕はユーヴェ(の強さ)を信じている。」 インテルは? 「いまだに優勝候補だ。でも去年よりはずっと厳しいシーズンが彼らを待ってるだろう。」 サプライズは? 「ローマの2チームとフィオレンティーナが、インテル、ミラン、ユーヴェに混じってくるだろう。僕には上位6チームはもう決まっている。あとサンプドーリア、トリノ、ウディネーゼが好きだ。ジェノアの勢いがどこへ潜り込んでくるか興味がある。ナポリは一段低いところにいる、でも残留するだろう。『盛り上がり』は奇跡を起こすものだから。」 ナショナルチームにとっても重要な年。シーズン終了後に欧州選手権がある。 「僕の心の中にはもちろん、ついにここで欧州選手権かワールドカップの本戦に主役として参加することができることを夢見ている。でも先に話したように僕は、長期間のプログラムを組むのはもう止めたんだ。ドナドーニが僕を信頼してくれていることだけはわかっている、それに早く応えたいと強く強く願っているんだ。チームは最高だ、Far OerやLituaniaとの試合ではそれを示すことができた。でも今は目の前を見なければ。San Siroでのフランス戦で役に立ちたい。そう、これが僕の今の思いだ。決して心の奥のほうにあるんじゃない(訳者注:つまり、可能性が高いということ)・・・」 ヨーロッパの他のビッグたちは、その高さに合わせてメルカートでてきぱきと動いている。 「最も納得できるのは、アンリを獲得したバルセロナ。スアゾを獲得したインテルも。僕は彼をとても評価しているんだ。幸いにしてバイエルンが(チャンピョンズには)いない、でも・・・リベリー、クローゼ、トーニで、非常に素晴らしい前線ができている。レアルは去年と変わらず。チェルシーはマルダとピザッロ、でも彼らがスタメンに定着するかどうかはわからない。でも僕たちはイングランドのチームに要注意だ:リヴァプール、マンチェスター、アーセナル、彼らはチャンピョンズでやっぱり主役を務めるだろう。」 ミランのターゲットはまずMontecarloとYokohamaだ。Supercoppa Europeaとクラブ世界カップ。 「クラブとスタッフはまさにそのスケジュールに照準を合わせてプログラムを組んでいる。一発勝負な試合だ。そのどちらも、僕たちはトロフィーを持ち帰ってきたい。今回は日本でできるだけ長く準備する時間がほしい。時差ぼけや故障などに悩まされないように。」 2007-2008のシーズンは? 「僕は、自分のキャリアで最も重要なシーズンであることを願っている。だからこそ最も美しいシーズンでもあるだろうことを。僕の個人的なタイトルとして、そしてもちろんミランのためにも。チャンピョンズとスクデットは最大目標だ、それ以外は、その時が来たら目指す。」 友人の一人、シェフチェンコはロンドンに残った。もう一人、コスタクルタはバリケードを越えた(引退し助監督に)。 「アンドリーのために残念に思う。とにかく、チェルシーでのリベンジは果たさなければならないだろう。去年のような形で記憶される選手ではない。 ビリーとは、何も変わっていない:前から煩かった、今も煩い。違いは、彼は今それを契約でやってるということだ。」
by celeste13zefiro
| 2007-08-20 19:02
| MILAN
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