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ベルルスコーニ語る
いつも見ているローカル局の月曜のサッカー番組に、ミラン会長ベルルスコーニが電話出演していた!(かなり珍しいことである)
普段これは録画してあとでゆっくり見るので、他のことしながら途中でこの局へチャンネルを回してベルルスコーニの声にびっくり、ヴィデオを見てニュースをまとめようと思ってたら、すでにネットに記事がUpされていた(ミランオフィシャルにも)。

で、Sportmediasetサイトの記事から訳してご紹介。

ちなみに、数日前からMediasetはスポーツをまとめて伝えるサイトをオープンしている。
SportMediaset

「主役となるには、経済的な犠牲(援助)が必要である。」
では、メルカートのための資金がなければ・・・
「私は過去にミランのTifosiを落胆させたことは決して無いはずだ。」
これらがベルルスコーニの言葉。

そして彼は、目標として、「フオリクラッセ(ビッグプレイヤー)の獲得」そしてしかし、「Rosa(チーム所属選手数)を縮小」すると発言、何故なら「密度の濃い結集力のあるロッカールーム、しばしばベンチやTribunaばかりにいる選手達を必要としない」から。

番組中出演者の質問に「ロナウジーニョ? 実際に我々の目標であったことは一度も無い。何故なら、その選手の特質が現在のミランのチーム状況とは相容れないから。その上、こちらには素晴らしく、また忠実な選手達がいる。カカ’やパトのような。率直に言って彼らはロナウジーニョと共存するのは難しいであろう。」

現実的な目標として:
「我々はミランの、まずディフェンスの強化とフィジカルに強靭な攻撃を補強することを目指している。私はシェフチェンコはいまだにミランに適していると考えている。フィジカルコンディションが非常に良く、我々の心にまだ残っている。それはともかく、他にも我々が追っている選手達もいる。」

チャンピョンズリーグについて:
「常に勝ち続けることはできない。我々がチームの安定のために重きをおいていたものが変わってしまった。ロナウドが参加できないということが予測できていれば、ミランはボッリエッロを放出せずにいたであろうし、またはもう一人アッタッカンテを獲得していただろう。しかし、これらは“たら、れば”の話である。」

明日のインテル戦について、ベルルスコーニはTifoすると。
「私は、ミラネーゼでもあるのだよ。」

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追記:
数日前のCorriere della Seraに、ベルルスコーニが「国の危機を前にして、ミランのために資金を出すことはできない」と発言したという記事が載った。それがかなり話題になり、ミランのTifosiも大きな不安に陥っているわけで、この「資金」のことをベルルスコーニに突いたのは、インテリスタの記者。
ベルルスコーニは、「(資金は)無ければ、探し出すものだ。」

つまり、彼は、ミランのために何らかの動きはするのだと約束している。

また、ロナウジーニョの話題になったのには、それについてユヴェンティーノ記者がダイレクトな質問をしたから。
「率直に申し上げて、国を治めるというお考えをお持ちになってから、ミランのためだけに力を注ぐことはできなくなりましたよね。たとえば、そのような役職におられると、ロナウジーニョ獲得に貴方自身が動く(金を出す)ことはできない・・・」

これは、番組司会者によって、政治に関わるダイレクトな答えを求めるのは抑えられ、そこでベルルスコーニはロナウジーニョに関してのみ「彼を実際に獲得しようという案は一度も無かった。」と。

そしてロナウジーニョを獲らない理由は、主に彼の(不真面目な)態度。

番組にはモッジも出演していて、彼は会長に、ガットゥーゾのパワーの減退を突く(つまり、ピッチ中盤の補強or見直し)。
ベルルスコーニは、「今シーズン、彼は大きな故障が二度、それからの回復のために猛烈な調整を行った。おそらく無理やりなスピードでもあっただろう。現在カンピオナートのみに力を出す状況になった今、ゆっくりとコンディションを整え練習していくことができるという見方もできるだろう。」と答えている。

ちなみに、モッジがガットゥーゾの件を持ち出したのは、彼がユーヴェ時代、ミランとの対戦では常に「ガットゥーゾが出場しないでほしいなぁ」と、彼の力を恐れていたからであって、ここのところその脅威な力が弱まっていることを指摘しているわけ。



ベルルスコーニと電話で会話を終えたスタジオの出演者たちの感触は:

●ベルルスコーニ会長は、ミラン強化に努める(資金調達をする)。

●チームは、クオリティを高め、コンパクトに。

●補強はおそらく(GKを含め)ディフェンス陣と頑強なアッタッカンテ。
 
そして、会長は言わないけれどたぶんシェフチェンコは結局獲らない。



おそらく初めて、ベルルスコーニの口からポジティヴな方向の言葉が聞けたことで、番組には大勢のミランTifosiから「Grazie」「これで安心して眠れる」とメールが。

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更に追記:
個人的に、かなり気になった点がこの会話。
ベルルスコーニがシーズン当初の目論見と実情が違ってしまったことに、「ロナウドの力に賭けていた(から彼の不在が重かった)」と言った点、番組司会者は更に突っ込んでいた。
「会長、ロナウドの力を望むことが、実は危険過ぎる賭けだったのではないでしょうか?」
「ロナウドのコンディションは、我らのスタッフ(Milan Lab)のチェックによると素晴らしいもので、まだまだ若く、充分に力を期待できる状態であった。」

結局これ、Milan Labの落ち度(or力の無さ)を自ら認めたことになるのでは?
by celeste13zefiro | 2008-03-11 08:17 | MILAN
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