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INZAGHUSAN 4
INZAGHISAN
INZAGHISAN 2
INZAGHISAN 3

そのつづき・・・


2007年12月14日(金)
12時、チームで真っ先に昼食に現れる。きびきびした笑顔。彼には、元気かどうかを尋ねる必要が無い。そういう意味ではカカ’にも同じく(こちらは足の指の爪が割れ足を引きずって歩いている)、ピルロも(腹の具合が悪い)。彼は、ミランの海外遠征にすべて同行する最高級コックOscar Basini、Michele Persechiniの用意した昼食メニューのほうへ向かう。Pippo c'e'(ピッポは大丈夫)。それはその数時間後にトレーニングの場でも確認される。Torello(練習の一種)でダッシュする彼のふくらはぎはすでに引き締まっている。それから、グラウンド半分を使ったミニ練習試合が始まる。ブロッキが左から上がってくる、ピッポはバーに当たったボールを受け止め、それを網の中に右から放り込んでいる。客席の観衆が拍手を。それからシミッチの脇を抜け出し、向きを変え、シュート。が、カラツが弾きボールは上へ。ミニ試合でのゴールはこれで2本。インザーギはエンジンを吹かしている。日曜のファイナルは厳しくなるだろう、だが彼はいるのだ。一瞬だけ、カルロ・アンチェロッティを初めとするYokohamaのRossoneroの一団が一斉にヒヤリとさせらるシーンが。フィリッポ・インザーギがDoppiettaでHappy endに締めるその前に、GKのフィオーリと交錯し痛みに苦しみながら倒れたのだった。数分の間、酷い事態が予想された。Superpippoはしかし立ち上がり、出勤カードに判を押すようにDoppiettaをきっちり決め、練習試合を終える。いやはや、アルゼンチンのクラブの監督は覚悟をしなければ:フィリッポ・インザーギは、Bocaとのファイナルに登場するのだ、当然のことだが。このRossoneroのアッタッカンテはもう何日も前から意欲満々、非常にパワー溢れるトレーニングを続けている。それはまた、おそらく他の者よりも怪我の危険に晒されているとも言える。しかしインザーギは決して後戻りなどしない男、ましてやこの大きな照準を前にして。すでに告白しているように、彼が決めていない唯一の大会のゴールを決められるかどうかというチャンスを目前にして。

2007年12月15日(土)
Yokohamaにて午後のトレーニング、グラウンド横にはGiancarlo Inzaghi、ピッポのパパがいる。3日前に日本へ到着。彼の滞在するホテルのイタリアンレストランの料理したチキンがたいそう美味しいと、また、TVで繰り返し流されるUrawa Reds戦でのゴールに繋がる息子のプレイ映像に非常に喜びを露にしている。ピッポの抜け出したその動きがセードルフをフリーにし、勝利のゴールを導いた。それはともかく、前日ピッポはメディアを騒然とさせていた。ミニ練習試合中ゴールを決める合間に交錯で倒れたそのシーン、イタリアの各サイトが一斉に伝えたのだった。彼のコンディションに怯え、焦り・・・今やイタリアでは無数にSMS(携帯ショートメッセージ)ニュースサービスが存在している。そんなことになってるとは知らずにいるTokyoのアドリアーノ・ガッリアーニには後から後から電話がイタリアからかかってくる。ファイナルにピッポが欠場するという危険性があるのかどうかと。 そんな心配は何も無い。翌日、つまり土曜の練習、ミランの日本9日目。Marinosスポーツセンターにて、インザーギは一番前に立っていた。ミニ練習試合で一本バーに当て、赤のビブスを着た彼のチームは、今回エメルソンのゴールのおかげで緑を着た相手に3-1の勝利。しかしこの日も、観客席をぎっしり埋め尽くしたファンの、ファイナルの準備を整えているミランへ、そしてその後イタリアへ戻っていく彼らへ向ける声援の何と大きなこと。「ぴっぽ!」「ぴっぽ!」 その声は甘美で、そしていつまでも尽きることがなかった。インザーギはトレーニングを終え、Tifosiの声に包まれながらAC Milan送迎バスに乗り込む。彼はこれを忘れないだろう。特に、明日、期待されているようなこと(インザーギスタメン)になるなら尚更。
by celeste13zefiro | 2008-04-15 17:32 | MILAN
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